京都国立近代美術館に行ってきました。電車中吊りのキャッチは「巴里を魅了した異邦人」


4年前、神戸でゴッホを最終日に見た時に懲りたので、早く行かないと混む気がして平日の午前中に行ったのに、それでも混んでましたね〜。大きな作品は人の山 

有名なミルキーホワイトも陶器のようだし、なんといってもタッチの細かさを至近距離で見ることができて嬉しかった。猫も凄いが静物画に出てくるアイテム(食器など)がいちいち趣味がいい。
ただし個人的には南米・沖縄時代の色彩はしっくりこなかったな〜。それから最後の方は目をむいた猫がいわいる現代のマンガに見えてきたのがちょっと困った(笑)。乳白色裸婦シリーズの「砂の上で」は家に持って帰りたいくらいだった。
この展示会って、
●作家の絵と人生をクロニカルに展示してある
●2つの大戦と20世紀初頭を海外で生き常に日本を意識した作家
という共通点で2年前に行った札幌モエレ沼の「ノグチ・イサム美術館」を思い出させた。ノグチと同様にフジタも日本へのただならぬ愛情を言葉でも表現していたし。
ただしフジタの方はいろんな事情があり晩年日本が嫌になってフランスに帰化した。だけど、だけどよ〜〜本当はその死の直前どんな思いだったのか…と知る由もない事に思いをはせながら絵を見ると、ちょっとぐっときた。

新緑を見ながら展示会の余韻にひたるロビーの人々。

↑国立近代美術館から見る平安神宮の鳥居と吉田山(?)