Nakahigasi 2007 March

zoological2007-03-15

今日はロンドンに住む友達が一時帰国の途中新幹線で京都に来てくれたのですが、もうすっかり諦めていた「なかひがし」のキャンセル待ちが突然前の日の夜に取れたのです!きゃ〜〜。浮き足だって詣でて来ました。
「なかひがし」という店名の前にはいろいろな枕詞がつく。「日本一のお昼ご飯」「摘み草料理」「実家が美山荘」http://www.miyamasou.co.jp/とか。そして「今一番京都で予約がとれない店」。そうここの店、この”今”がもうかれこれ5年以上は続いていると思われます。あまりにも混んでます。

思えば初めて訪れたのは2003年の夏、接待でご相伴に預かりました。しかも夜です。店内は奇をてらうようなインテリアも町屋を強調する演出も何もない。それでもカウンターからオーラが出てました。そして2007年3月今も変わらず鄙びた雰囲気のおくどさんを中心に同じオーラが出てました。う〜ん、これは何だろう、しばし考えた。まあなかひがしだから仕方ない。

写真は光が全然足りなかった(T_T)……。私のピンボケで残念ですが以下、素晴らしいお昼のコースです↓

ぼけてるけど、最初に出てきた煎茶は大文字さんの絵がついたお湯のみで。

八寸は貝の合わせをモチーフにしたお皿。これマジ欲しい。貝合わせって大好き。
赤い椿に見立てたのは自然に赤くなった蕪に柿と柚子→一口で食べて下さいとのこと。鹿の海苔巻き、ブロッコリーに醍醐(牛乳からとれる白い粉は醍醐味という言葉の語源になったと主人の説明でした。白い椿のつぼみに見立てたのは、頭芋にそら豆。
手前の小鉢は蕗の薹とこんにゃく干しわらびの白和え。

八寸の中の蛤を開けたら中から蛤とキンカンのおこわが出てきた。一皿目からもう言葉はありません。


芋をつぶして揚げたものと摘み草(本当は野草の説明があったんだけど終始全体の半分くらい聞いた事ない言葉だった(T_T))の白味噌椀。白味噌がポタージュの様にとろとろ。旨い。

川魚の中骨としっぽと頭をとって店の中心の炭火焼きでカリカリに焼いてあって、これが驚くほど美味。そして白身の方は食べ方気にせずにかぶりつける。捨てるところなんて無いのね。こんな所にもMottainai精神。隣で食べていた外国人も喜んだやろ〜。手前にあるのはからすみの周りに酒粕を塗って炭火焼きにした物のスライス。ソースは「○●です」と言われたけど、わからなかった。く〜〜メモを取りながら食べればよかったな。

お造りは鯉。煮こごり。ワカメの巻物。手前の銀色のは鯉の皮ね。それを野草と芥子大根にくるんで食べると口の中で全部混ざり合う。絶品。

お椀を出された時にこの緑の線は「これからの季節”緑の幕開け”を表しました」とのこと。

お椀の蓋にはつくし。京都の料理このお椀の蓋の裏って重要なポイントよね。

お椀は新筍を炭で焼いて、加賀の蟹と◎△(←またわからなかった。この海草の名前)京都と加賀のコラボです。と説明ありました。

白魚 杓子菜のたいたん。上に乗っている黒いパリパリしたのは海草の一種だったと思います。緑の葉野菜は体に効きそうな味。

次に出てくるご飯の脇を飾る小鉢はネギ芥子和え?と牛蒡の和え物?漬け物もなんか豪華でした。

今更説明は要りませんが、なかひがしの「メインディッシュです」と出される奥戸さんで炊いたご飯と炭火で焼いた下関のめざし。

お代わりはお焦げ。塩はイギリス産のsea saltだって(友人は英国産にがっかりw)

意外なところでいつまでも心に残ったのがこの水物の美味しさ。へたがついた朝摘みの苺ってのは今まで食べた中でbest苺だし、きな粉のジェラートは濃厚で絶品。そしてぼんたんに似た名前の夏みかんマーマレード和えとのハーモニーが最高でした。最後まで後ひくなかひがしなのでした。はぁ〜…。


連れは京都駅に着くやいなや銀閣までのバスに乗って来店した、いわいるEnglish foodに疲れきっているの彼女の体は山が芽吹くこの時期の摘み草料理によってマジで浄化された事でしょう。

http://www.digistyle-kyoto.com/kikaku/kitasan/nakahigashi/index.html